代表銘柄「杜來(とらい)」を醸す、六花酒造(ろっかしゅぞう)株式会社は、青森県弘前市に蔵を構える蔵元です。
このページでは、六花酒造の歴史やこだわり・特徴、おすすめ銘柄、蔵の見学情報などを紹介します。
六花酒造の歴史|300年以上の歴史がある老舗の蔵元
六花酒造株式会社は、青森県弘前市の岩木山の麓に蔵を構える蔵元です。社長は北村裕志氏、杜氏は河合貴弘氏が務めています。六花酒造の社名は、「美しく清らかに舞う雪の花(雪の結晶)」が由来とされています。
六花酒造株式会社の誕生は1972年(昭和47年)ですが、六花酒造は弘前市の老舗蔵元「高嶋屋酒造」「白梅酒造」「川村酒造店」が結集して生まれた会社です。その歴史は古く、高嶋屋酒造の創業は1719年(亨保4年)とされているので、六花酒造は弘前の地で実に300年以上も酒造業を営んでいることになります。
- 1719年(亨保4年):高嶋屋酒造 創業
- 1886年(明治19年):白梅酒造 創業
- 1909年(明治42年):川村酒造店 創業
- 1972年(昭和47年):上記が結集し「六花酒造株式会社」が誕生
六花酒造のこだわり|メイド・イン・青森の日本酒
六花酒造のこだわりは、地元の原料を100%使用した酒を造るという、メイド・イン・青森の「青森テロワール」です。
テロワールとは一般的にワイン用語で、ブドウ畑を取り巻く気象条件や土壌、地形など、原料が育つ土地すべての自然環境を指す意味があります。ブドウの味や香りは、環境によって大きく左右され、同じ種類のブドウでもテロワールが異なれば、全く異なる味わいのワインになります。
六花酒造は、地元津軽の自然環境と原料を生かした酒造りにこだわる蔵元です。さらに、300年以上の歴史で培われた技術や経験、知識が融合することで、100%青森産の「メイド・イン・青森の酒」が世に送り出されているのです。
また、六花酒造では「じょっぱり精神」を大切にしています。じょっぱりとは「頑固者」を意味する津軽弁です。頑固なまでに納得いく酒造りにこだわる、という意味が込められているのではないでしょうか。
六花酒造の代表銘柄は「杜來」|おすすめ銘柄を紹介
六花酒造では人気の辛口酒「じょっぱり」が長きに渡り代表銘柄として知られていました。しかし、2023年の新酒蔵の完成に伴い、「杜來(とらい)」が新たな代表銘柄として販売されています。
代表銘柄である「杜來」は、青森の自然がもつ力、300年以上の長い歴史の中で紡いできた技と知恵、杜氏の想い、そして蔵人の情熱を一滴一滴にまで込めることによって生み出されます。
出典:六花酒造公式HP
杜氏と蔵人の想いが「杜來」の由来になっています。
杜來 純米酒
特定名称 | 純米酒 |
---|---|
原料米 | 麹米:華吹雪・掛米:青森県産米 |
精米歩合 | 60% |
アルコール度数 | 15度 |
日本酒度 | +1 |
酸度 | 1.5〜1.6 |
おすすめ温度帯 | 冷酒・冷や(常温)・ぬる燗・熱燗 |
合う料理 | いかそうめん・焼きサンマ・焼き鳥・すき焼き・冷奴・おでん |
杜來 特別純米酒
特定名称 | 特別純米酒 |
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原料米 | 麹米:華吹雪・掛米:華吹雪 |
精米歩合 | 55% |
アルコール度数 | 16度 |
日本酒度 | +1.3 |
酸度 | 1.3 |
おすすめ温度帯 | 冷酒・冷や(常温)・ぬる燗 |
合う料理 | しめ鯖・スモークサーモン・焼き鳥・チンジャオロース・ツナサラダ・ほうれん草胡麻和え |
六花酒造の見学情報
六花酒造では蔵内への入場見学はできませんが、直売所のモニターから酒蔵見学できます。
- 公式HP:https://www.rokkashuzo.com/
- 住所:青森県弘前市大字宮地字川添77-5
- 営業時間:10:00〜15:00
- 定休日:日祝祭日
- 公式オンラインショップ:無
【アクセスマップ】
【外観】
【関連動画】
六花酒造の公式HPに酒造りの様子の動画があったので載せておきます。
直売所では「杜來」の販売のほか、試飲も行っているので、ぜひ足を運んでみてください。
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