代表銘柄「鳳陽(ほうよう)」を醸す、合資会社 内ヶ崎酒造店 (うちがさきしゅぞうてん)は、宮城県富谷市に蔵を構える蔵元です。
このページでは、合資会社 内ヶ崎酒造店の歴史やおすすめ銘柄などを紹介します。
内ヶ崎酒造店について
内ヶ崎酒造店は、宮城県のほぼ中心部に位置する富谷市に蔵を構える、県内最古の造り酒屋です。代表は16代目にあたる内ヶ﨑啓氏、杜氏も同氏が務めています。
内ヶ崎酒造店の歴史|富谷に深く関わった内ヶ崎家
内ヶ崎酒造店は、富谷の地で360年以上の歴史がある造り酒屋です。
1618年(元和4年)、伊達政宗公より富谷に宿場を設けることを命じられたのが、初代の内ヶ崎筑後でした。
富谷の宿場は、1620年(元和6年)に完成します。富谷のまちづくりに深く関わった内ヶ崎家は、1661年(寛文元年)、2代目の作右衛門によって酒造業を創業。
内ヶ崎酒造店は、創業から現在まで360年以上の歴史と伝統を誇る由緒ある造り酒屋です。
代表銘柄「鳳陽」の由来
内ヶ崎酒造店の代表銘柄は「鳳陽」。その名は、唐の李善感の時の故事の「鳳鳴朝陽」が由来とされています。
「鳳」は、中国の想像上の瑞鳥「鳳凰」、「鳴」は鳳凰が鳴くということ。鳳鳴朝陽とは、鳳凰が朝陽に鳴くということで、「天下泰平の瑞祥」「秀でた性行、才能の形容」「珍しく且つ優れた行為の形容」という意味があります。
中国では、鳳凰は「聖徳の天子により治められる国は泰平と隆盛がもたらされる」その吉兆とされています。
内ヶ崎酒造店の代表銘柄は「鳳陽」は、この故事にあやかり、「家運の隆盛」を願って名づけられたそうです。
参考
内ヶ崎酒造店公式HP
内ヶ崎酒造店のこだわり|少量生産の丁寧な酒造り
内ヶ崎酒造店、長い歴史の中で培われた伝統を大切にし、現代に至るまでその技術と精神を受け継いできました。
360年以上もの間、変わらずに手づくりの酒を守り続けている姿勢は、まさに先人たちの叡智と努力の結晶ではないでしょうか。明治初期のまま保存された厚い白壁の蔵の中では、厳しい冬の寒さを活かし、南部杜氏の熟練した技術で酒が仕込まれています。
米を和釜で蒸すといった昔ながらの製法を重んじ、少量生産にこだわることで、品質に妥協せず、丁寧に心を込めた酒造りを追求。こうした姿勢が、富谷の「地酒」として長く愛され続けている理由ではないでしょうか。
内ヶ崎酒造店の所在地や見学情報
- 住所:宮城県富谷市富谷新町27
- 電話:022-358-2026
- 蔵見学:可(要予約)
- 直売所:有
- 公式HP:https://uchigasaki.com/
予約することで蔵見学は可能です。ただ、10〜4月は仕込みのため、蔵見学は不可となっています。
内ヶ崎酒造店のおすすめ銘柄は「純米大吟醸 鳳陽」
内ヶ崎酒造店のおすすめ銘柄は「純米大吟醸 鳳陽」です。
純米大吟醸 鳳陽は、世界最大級のワインコンテスト「IWC(インターナショナル ワイン チャレンジ)2024」のSAKE部門において、ゴールドメダルを受賞した、海外からも高い評価を受けている一本。宮城県の誕生した酒造好適米「蔵の華(くらのはな)」を使用した日本酒としては、初めてのゴールドメダルの受賞酒となりました。
特定名称 | 純米大吟醸酒 |
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原料米 | 蔵の華 |
精米歩合 | 45% |
アルコール度 | 15度 |
360年以上もの歴史と伝統が受け継がれている酒蔵が、少量生産で丁寧に造る高級酒。自分で楽しむのはもちろん、プレゼントやお祝いなどの贈り物としてもおすすめです。
宮城県最古の蔵が醸す一本を、ぜひ試してみてください。
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