代表銘柄「世嬉の一(せきのいち)」を醸す、世嬉の一酒造(せきのいちしゅぞう)株式会社は、岩手県一関市に蔵を構える蔵元です。
このページでは、世嬉の一酒造株式会社の歴史やおすすめ銘柄などを紹介します。
世嬉の一酒造株式会社の歴史
世嬉の一酒造株式会社は、岩手県一関市田村町にある酒造会社です。4代目となる社長は佐藤航氏、杜氏は三浦健太郎氏が務めています。
創業は1918年|「世嬉の一」の由来
創業は1918年(大正7年)。初代の徳蔵が江戸時代から続く熊文酒屋を引き継ぎ、新たに「横屋酒造」を設立したことが始まりです。「横屋」という名称は、建物が通りに面して横向きだったことが由来とされています。
当時、横屋酒造は皇室や靖国神社などに奉納する造り酒屋だったため、皇族の閑院宮さまが蔵を訪れる機会があったそうです。1920年(大正9年)、横屋酒造は閑院の宮様から、世の人々が嬉しくなる一番の酒を造りなさいという意味を込めた「世嬉の一」という名前をいただきました。
これが由来となり、世嬉の一という銘柄が誕生。その後の1957年(昭和32年)に法人成りした際は、社名を現在の「世嬉の一酒造株式会社」と変更しています。
40年ぶりの地酒造りが復活
世嬉の一酒造は事業不振により一度清酒造りを休業していました。
清酒造りを休業している間は、空いた酒蔵群を博物館やレストランなどに改装。また、「いわて蔵ビール」というブランドのクラフトビール事業を展開。「いわて蔵ビール」は、多くの国際大会を受賞するなど、国内外から高い評価を受けています。
新型コロナウイルスなどの影響もあり延期もありましたが、2023年に約40年ぶりに酒蔵を復活させ、地酒造りが再開されました。
世嬉の一酒造の所在地やアクセス情報
- 住所:岩手県一関市田村町5-42
- 電話:0191-21-1144
- 蔵見学:可(要予約)
- 直売所:有
- 公式HP:https://sekinoichi.co.jp/
【アクセス情報】
JR一ノ関駅から徒歩10分くらい
東北自動車道一関ICから車で15分くらい
世嬉の一酒造は、レストランやカフェ、博物館、直売所なども併設されている一関市の観光スポットにもなっている蔵です。蔵群は国の登録有形文化財に指定されるので、歴史を感じられる場所でもあります。
また、酒蔵だけでなくビール工場の見学も可能です。テイスティングや醸造体験もできるので、ぜひ足を運んでみてください。見学や体験の予約は、公式HPから行えます。
世嬉の一酒造のおすすめ銘柄は「世嬉の一 南部杜氏セット」
世嬉の一酒造のおすすめ銘柄は、特別純米酒「手造り」と特別純米酒「原酒」の2本がセットになっている「世嬉の一 南部杜氏セット」です。約40年ぶりに復活を果たした蔵が醸す地酒を、ぜひ試してみてください。
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