秋田県には日本酒を製造する会社(蔵元)が37社あり、15市町で38の醸造所(酒蔵)が稼働中です。
このページでは、都道府県別の秋田版、「蔵元一覧・酒蔵リスト」を紹介します。また、蔵見学と直売所情報も掲載しているので、旅行や酒蔵巡りの参考にしていただければ幸いです。
秋田県の蔵元一覧・酒蔵リスト
蔵元名・酒蔵名は、当サイト内の紹介ページにリンクしています。
蔵元名・酒蔵名 | 代表銘柄 | 所在地 | 蔵見学 | 直売所 | |
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① | 秋田種類製造(株)本社蔵 | 高清水 | 秋田市 | 可(要予約) | 有 |
② | 新政酒造(株) | 新政 | 秋田市 | 不可 | 無 |
③ | 秋田醸造(株) | ゆきの美人 | 秋田市 | 不可 | 無 |
④ | 秋田酒造(株) | 酔楽天 | 秋田市 | 可(要予約) | 有 |
⑤ | 秋田種類製造(株)御所野蔵 | 高清水 | 秋田市 | 不可 | 無 |
⑥ | (株)那波商店 | 銀鱗 | 秋田市 | 可(要予約) | 無 |
⑦ | 稲とアガベ(株) | 稲とアガベ | 男鹿市 | 不可 | 有 |
⑧ | 小玉醸造(株) | 太平山 | 潟上市 | 要予約 | 有 |
⑨ | 福禄寿酒造(株) | 一白水成 | 五城目町 | 不可 | 有 |
⑩ | (株)佐藤酒造店 | 出羽の冨士 | 由利本荘市 | 不可 | 有 |
⑪ | 天寿酒造(株) | 鳥海山 | 由利本荘市 | 可(要予約) | 有 |
⑫ | (株)齋彌酒造店 | 雪の茅舎 | 由利本荘市 | 不可 | 有 |
⑬ | 秋田誉酒造(株) | 秋田誉 | 由利本荘市 | 不可 | 有 |
⑭ | (株)飛良泉本舗 | 飛良泉 | にかほ市 | 不可 | 有 |
⑮ | 喜久水酒造(資) | 喜久水 | 能代市 | 不可 | 無 |
⑯ | (株)山本酒造店 | 山本 | 八峰町 | 不可 | 有 |
⑰ | (株)北鹿 | 北秋田 | 大館市 | 不可 | 無 |
⑱ | 千歳盛酒造(株) | 千歳盛 | 鹿角市 | 可(要予約) | 有 |
⑲ | (株)大納川 | 大納川 | 横手市 | 可(要予約) | 有 |
⑳ | 舞鶴酒造(株) | 田从 | 横手市 | 不可 | 無 |
㉑ | 浅舞酒造(株) | 天の戸美稲 | 横手市 | 不可 | 有 |
㉒ | 阿櫻酒造(株) | 阿櫻 | 横手市 | 可(要予約) | 有 |
㉓ | 日の丸醸造(株) | まんさくの花 | 横手市 | 不可 | 有 |
㉔ | 秋田県醗酵工業(株) | 一滴千両 | 湯沢市 | 不可 | 無 |
㉕ | 両関酒造(株) | 両関 | 湯沢市 | 可(要予約) | 有 |
㉖ | 秋田銘醸(株) | 美酒爛漫 | 湯沢市 | 可(要予約) | 有 |
㉗ | (株)木村酒造 | 福小町 | 湯沢市 | 可(要予約) | 有 |
㉘ | (有)奥田酒造店 | 千代緑 | 大仙市 | 可(要予約) | 有 |
㉙ | (名)鈴木酒造店 | 秀よし | 大仙市 | 可(要予約) | 有 |
㉚ | 福乃友酒造(株) | 福乃友 | 大仙市 | 可 | 有 |
㉛ | 刈穂酒造(株) | 刈穂 | 大仙市 | 不可 | 無 |
㉜ | 出羽鶴酒造(株) | 出羽鶴 | 大仙市 | 不可 | 無 |
㉝ | 秋田清酒(株) | やまとしずく | 大仙市 | 不可 | 無 |
㉞ | 金紋秋田酒造(株) | 山吹 | 大仙市 | 不可 | 無 |
㉟ | (名)秋田富士酒造店 | 秋田富士 | 大仙市 | 不可 | 無 |
㊱ | (資)五井酒造店 | かくのだて白梅 | 仙北市 | 不可 | 無 |
㊲ | (株)高橋酒造店 | 奥清水 | 美郷町 | 不可 | 無 |
㊳ | (名)栗林酒造店 | 春霞 | 美郷町 | 不可 | 有 |
※番号はランキングや順位などを表すものではありません
秋田県の市町で酒蔵がもっとも多いのは大仙市|その理由とは?
秋田県における日本酒の酒蔵数が多い市町順でランキングすると以下になります。もっとも多いのは、日本三大花火大会として数えられる「大曲の花火」で有名な大仙市です。
- 1位 大仙市:8場
- 2位 秋田市:6場
- 3位 横手市:5場
- 4位 由利本荘市・湯沢市:4場
- 6位 美郷町:2場
- 7位 男鹿市・潟上市・五城目町・にかほ市・能代市・八峰町・大館市・鹿角市・仙北市:1場
大仙市に酒蔵が多い理由として考えられるのは、豊富な水資源に恵まれた仙北平野に位置することです。仙北平野は、扇状地の地形的特徴から、いたるところに豊富な湧き水が存在します。これらの湧水は古くからこの地域に暮らす人々の生活を支え、農業用水や生活用水として活用されてきました。また、大仙市は日本屈指の米どころでもあり、その収穫量は全国2位、東北ではトップを誇ります。このように大仙市には良質な米が育つ肥沃な土地と豊富な水源に恵まれている酒造りに適した環境があるため、多くの酒蔵が稼働しているのはないでしょうか。
秋田県の日本酒・地酒の特徴や傾向
蔵元・酒蔵それぞれ特徴やこだわりがあるため一概にはいえませんが、秋田県の地酒は、米どころならではの高品質な酒米と、秋田流低温度長期発酵などの雪国特有の気候を活かした伝統的な醸造法が特徴です。これらが合わさり、全体的にきめ細かく、なめらかで、口当たりの優しい日本酒が多い傾向にあります。
また、他の都道府県でもいえることですが、近年は伝統的な製法に加え、各蔵元の個性を反映した多彩なタイプの日本酒が生まれています。従来の淡麗温和なタイプに加え、辛口でキレの良いもの、フルーティーでジューシーなもの、山廃仕込みながらもきれいで飲みやすい酒など、さまざまな味わいが楽しめるようになりました。
「生酛造り」のような伝統的な手法を継承・進化させる蔵元も多く、地域固有の微生物や技術を活かした個性的な酒造りが行われています。「AKITA雪国酵母」など、地域独自の酵母を開発する技術基盤もあり、これらも個性豊かで質の高い秋田の地酒を生み出す原動力となっているのではないでしょうか。