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箱館醸蔵有限会社:代表銘柄「郷宝」|テーマは「道南テロワール」

箱館醸蔵有限会社:代表銘柄「郷宝」|テーマは「道南テロワール」 北海道の蔵元

道南の地酒「郷宝(ごっほう)」を醸す、箱館醸蔵(はこだてじょうぞう)は、どのような酒蔵なのでしょうか。

このページでは、箱館醸蔵の歴史やこだわり、特徴、おすすめの代表銘柄、見学情報などを紹介します。

箱館醸蔵の歴史|もともとは老舗酒屋だった

箱館醸蔵の歴史|設立は2020年

北海道函館市の隣町、七飯町(ななえちょう)にある箱館醸蔵有限会社。

清酒醸造事業のスタートは2020年(令和2年)12月、製造の開始は2021年(令和3年)2月、「郷宝(ごっほう)」という銘柄を醸している酒蔵です。

社長は冨原節子氏。箱館醸蔵の前身である大美酒造(おおみしゅぞう)有限会社時代の2019年に、代表取締役に就任しています。

冨原氏は、もともと家業である七飯町で約100年続く酒屋(冨原商店)を営んでいました。ただ、道南エリアに地酒を醸す蔵がないのは寂しいと考えるようになり、酒蔵の開業を目指します。

開業でもっとも問題となったのは、酒類製造免許でした。新規の取得は困難なため、蔵の廃業を決めていた岡山県の大美酒造の七飯町への移転という形をとります。富原氏が大美酒造経営権と免許を譲渡してもらい代表取締役に就任。それにより、七飯町での酒類製造が可能となり、「箱館醸蔵」の開業が実現しました。

道南エリアでは、約35年前に酒蔵が撤退したのを最後に地酒を醸す蔵がありませんでした。2021年に箱館醸蔵が開業したことにより、道南エリアで酒蔵としては35年ぶり、蔵元としては実に84年ぶりに地酒を醸す蔵が復活したのです。

参考:北海道企業立地サポートサイト

箱館醸蔵のこだわり・特徴|郷宝のテーマは「道南テロワール」

箱館醸造のこだわり|郷宝のテーマは「道南テロワール」

地酒「郷宝」のテーマは、「道南テロワール」。箱館醸蔵が醸す日本酒の特徴は、原料にこだわり地元産が使用されていることです。

テロワールは、気象条件や土壌、地形などの酒の原料が育つ土地すべての自然環境を指す、一般的にはワインに関連する言葉です。ワインはブドウの味や香りは、生育環境によって大きく左右され、同じ種類のブドウでもテロワールが異なれば、全く異なる味わいのワインになります。

そのため、道南テロワールがテーマとなる「郷宝」は、七飯町の自然環境が育てる米や水にこだわった地酒といえるのです。

郷宝は、近隣の農家が育てた北海道酒造好適米「吟風」「彗星」「きたしずく」を使用。仕込み水には、七飯町にある恵山道立自然公園に指定さてた標高1166.9mの横津岳の伏流水が使用されています。まさに、七飯町の自然環境で育った原料にこだわった地酒が郷宝なのです。

杜氏は、東谷浩樹氏が務めています。東谷浩樹氏は、増毛町の国稀酒造の杜氏を務めるなど、北海道で約30年にわたり酒造りに打ち込んできた職人で、全国新酒鑑評会の金賞をはじめとした数々の受賞歴がある名匠です。「郷宝」では、道南テロワールの具現化のため、七飯町の米と水で「淡麗旨口」の酒造りを目指しています。

参考:北海道企業立地サポートサイト
参考:箱館醸蔵ホームページ

箱館醸蔵「郷宝 生酛純米 壱火」を飲んでみた

郷宝 生酛純米 壱火の全体のオリジナル画像

今回、飲んだのは「郷宝 生酛純米 壱火」。読み方は「ごっほう きもとじゅんまい ひとつび」です。

箱館醸蔵の地元である七飯町の契約農家が栽培した酒造好適米「吟風」が100%使用されている生酛づくりの純米酒です。

 

郷宝 生酛純米 壱火のラベルのオリジナル画像

ラベルの画像です。黒いラベルに白字で「郷宝」。どこか可愛らしさや温かみを感じるフォントデザインではないでしょうか。

 

郷宝 生酛純米 壱火のキャップのオリジナル画像

上部、キャップの画像です。「箱」という文字がプリントされています。キャップは打栓タイプでした。

 

郷宝 生酛純米 壱火オリジナル画像

グラスに注いだ画像です。

 

今回はしっかりと冷やした「冷酒」で郷宝 生酛純米 壱火を楽しんでみました。グラスに注いだ感じ、香りは強すぎることなく爽やかです。口に含んだ感じもあっさりとして、味わいにも鼻に抜ける香りにも爽快感を覚えました。あっさりしている中にも、酸味としっかりとしたコクを感じられます。後味はすっきりでキレのあるタイプです。

合わせた料理は、イカ刺しと鶏鍋。イカ刺しとは生姜でもワサビでも一味でも、どれも良く合い、箸も酒も進みます。ワサビと酒が同時に鼻を抜ける感じが最高です。口の中をすっきりクリアにしてくれる酒なので、薬味を変えてもそれぞれをしっかりと楽しめました。鶏鍋は鶏にたっぷりの柚子胡椒をあてていただきます。鶏の旨味と柚子胡椒、そして郷宝が一気に鼻を抜ける感がたまりません。

飲んでみた感想としては、箱館醸蔵「郷宝 生酛純米 壱火」まさに食中酒に最適な日本酒ではないでしょうか。前述したように今回は冷酒で飲みましたが、フルーティーな香りを楽しむタイプではないので、燗酒でもおいしく飲めると感じます。鶏鍋を食べたときは、「燗のほうが合うかも?」とも考えたくらいです。

日本酒の香りや味わいの感じ方は人それぞれで、温度帯や料理との相性も人によって好みは異なりますが、今回のレビューを参考に「郷宝 生酛純米 壱火」を楽しんでいただければ幸いです。

箱館醸蔵のおすすめ銘柄「郷宝」

箱館醸蔵の代表銘柄は、郷宝(ごっほう)です。道南テロワールをテーマとした、淡麗旨口の地酒をぜひお試しください。

郷宝 純米 壱火 扁平磨き六割五分 キレのある爽快なのどごし
郷宝 純米 別誂 磨き六割 キレがあり後味さわやか
郷宝 特別純米 壱火 磨き五割五分 郷宝「淡麗旨口」の原点といえる一本
郷宝 純米吟醸 別誂 磨き四割五分 心地いい熟した果実の穏やかな香り
郷宝 生酛純米 壱火 後味あっさりで料理との相性が良い

 

郷宝 純米 壱火 扁平磨き六割五分


郷宝 純米 壱火 扁平磨き六割五分は、扁平精米法を採用した日本酒です。扁平精米法の特徴は、雑味の少ない繊細な日本酒に仕上がること。爽快でキレのあるのどごしを楽しめます。

原料米 吟風100%
精米歩合 65%
アルコール度 16度
おすすめ温度帯 冷酒〜ぬる燗

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郷宝 純米 別誂 磨き六割


郷宝 純米 別誂 磨き六割は、優しい旨みとすっきりとした後味の「淡麗旨口」の日本酒です。

原料米 彗星100%
精米歩合 60%
アルコール度 16度
おすすめ温度帯 冷酒〜冷や(常温)

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郷宝 特別純米 壱火 磨き五割五分


郷宝 特別純米 壱火 磨き五割五分は、郷宝の「淡麗旨口」の原点といえる一本。キレの良い後味は、さまざまな料理を引き立ててくれるでしょう。

原料米 きたしずく100%
精米歩合 55%
アルコール度 16度
おすすめ温度帯 冷酒〜冷や(常温)

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郷宝 純米吟醸 別誂 磨き四割五分


郷宝 純米吟醸 別誂 磨き四割五分は、きたしずくを丁寧に磨いて造られた日本酒。 フルーティーで華やかな香り、すっきりとした口当たりを楽しませてくれるでしょう。

原料米 きたしずく100%
精米歩合 45%
アルコール度 16度
おすすめ温度帯 冷酒〜冷や(常温)

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郷宝 生酛純米 壱火


郷宝 生酛純米 壱火は、七飯町産の吟風を100%使用した生酛づくりの純米酒。すっきりとした後味は食中酒として最適の一本です。

原料米 吟風100%
精米歩合 65%
アルコール度 16度
おすすめ温度帯 冷酒〜ぬる燗

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箱館醸蔵の見学情報

箱館醸蔵の見学は可能です。また、直売所もあるため、買い物や試飲を楽しむこともできます。

  • 公式HP:箱館醸蔵
  • 住所:北海道亀田郡七飯町大中山1-2-3
  • 定休日:月〜金
  • 営業時間:10:00〜12:00/13:00〜16:00
  • 料金:無料

営業は、土・日・祝のみ。JR函館本線の大中山駅を降りて徒歩1分の位置にあります。

直売所では、限定酒の購入も可能なので、ぜひ足を運んでみてください。

【箱館醸蔵アクセスマップ】

【箱館醸蔵の外観】

箱館醸蔵が紹介されている動画があったので、載せておきます。

 

道南エリア35年ぶり酒蔵、蔵元としては84年ぶりとなる箱館醸蔵が醸す「郷宝」は、後味すっきりで飲みやすい淡麗旨口の地酒です。ぜひ、「道南テロワール」をテーマとした七飯町の地酒を楽しんでみてください。

郷宝 純米 壱火 扁平磨き六割五分 キレのある爽快なのどごし
郷宝 純米 別誂 磨き六割 キレがあり後味さわやか
郷宝 特別純米 壱火 磨き五割五分 郷宝「淡麗旨口」の原点といえる一本
郷宝 純米吟醸 別誂 磨き四割五分 心地いい熟した果実の穏やかな香り
郷宝 生酛純米 壱火 後味あっさりで料理との相性が良い

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