ビールやレモンサワー、ハイボールなどのお酒は大好きだけど、日本酒だけは苦手という人はいませんか?今は日本酒が飲めなくても「日本酒の苦手を克服して飲めるようになりたい」という人は多いのではないでしょうか。
もちろん人それぞれ異なりますが、日本酒の苦手を克服するには、苦手な理由を把握して日本酒を飲めるようになる楽しみ方を知ることが大切です。
そこでこのページでは、一般的に考えられる「日本酒が苦手な理由」を解説し、「日本酒が飲めるようになる楽しみ方」を紹介します。
お酒は好きだけど日本酒は飲まないという人は2通り
ビールやレモンサワーなどのお酒は普段からよく飲むにもかかわらず日本酒だけは飲めないとい人は、以下の2通りではないでしょうか。
- 実際に飲んでみて苦手な人
- 飲んだことはないが苦手な人
過去に日本酒を飲んだとき、苦手に感じたり、悪酔い・二日酔いになったりした経験がある、実際に飲んでみて苦手な人。一方は、日本酒の匂いが苦手で飲む気になれない、アルコールが強い印象があり飲もうとは考えないなど、飲んだことはないが苦手な人。
時代の流れによる若者の嗜好の変化も考えられますが、現在は日本酒以外にも多くのお酒が市場に出回っているため、そもそも馴染みのない日本酒を飲む必要がないと考える人も多いでしょう。
ただ、飲んだことがあってもなくても、日本酒の苦手を克服して飲めるようになりたいという人も少なくありません。テレビ・ネット配信などで日本酒を飲んでいる人や居酒屋で旨そうに日本酒を飲むを見ると、「自分も日本酒を飲めるようになりたい」と感じることはないでしょうか。
日本酒は客観的に見ると「おいしそう」という印象を与えるお酒であり、多くの人が実際に「おいしい」と感じて楽しんでいるお酒です。
日本酒を苦手に感じている人も、実は日本酒をおいしく飲めるようになるかもしれません。そのためには、日本酒が苦手になった理由を探り、日本酒をおいしく楽しむための飲み方を知ることが重要といえるのです。
日本酒が苦手になる理由
もちろん日本酒が苦手なる理由は人それぞれ異なりますが、一般的には以下などの理由が考えられます。
- 過去に一度飲んでとき「まずい」と感じた
- ゴクゴク飲めないから苦手
- 二日酔いや悪酔いしたことがある
- 無理に飲まされたなどの経験がある
それぞれを具体的に解説していきましょう。
過去に一度飲んでとき「まずい」と感じた
過去に一度だけ日本酒を飲んだときに「まずい」と感じ、現在まで苦手意識があるケースです。これがもっとも多い理由かもしれません。
他のお酒と異なり、日本酒は独特の香りや風味が感じられるお酒。若いころに初めて日本酒を飲んだとき、匂いや味が「飲みづらい」「アルコール感が強い」と感じて苦手になった人も多いでしょう。アルコールっぽさが口に残ったり、口の中に甘ったるさが纏わりついたりするなど、飲んだ後に不快感を覚えた人もいるでしょう。
初めて飲んだのが飲み放題で提供された日本酒だった場合、「日本酒はまずい」と感じるきっかけになる可能性もあります。飲み放題はコスト重視なため、雑味の多い安価な日本酒が提供されるケースがほとんどです。初めて飲んだ飲み放題の日本酒を「これが日本酒」と認識してしまうと、その以降は好んで飲むことはないでしょう。
ゴクゴク飲めないから苦手
日本酒はゴクゴクと飲めないから苦手という人も多いでしょう。
日本酒は炭酸を含むビールやサワーなどのように、ゴクゴクと喉で飲むお酒ではありません。そのため、ビールやサワーなどに慣れている人にとって日本酒は飲みづらさを感じてしまうのです。
二日酔いや悪酔いしたことがある
日本酒を飲んだ際、二日酔いや悪酔いをした経験により苦手になった人もいるでしょう。過去にこうした経験がある人は、日本酒を避けるようになります。
二日酔いや悪酔いは日本酒限ったことではなく、どんなお酒でも飲む量やペースなど、飲み方次第で起こり得ることです。
ただ、実際には違っても多くの人が「日本酒は酔いやすく飲むと次の日が辛い」というイメージをもっています。そのイメージにより、日本酒は二日酔いや悪酔いしやすいと考えて苦手意識が芽生えてしまうです。
無理に飲まされたなどの経験がある
飲み会などで無理やり日本酒を飲まされれた経験があり、苦手になったという人もいるでしょう。
若いときなど、一気飲みや早飲み、罰ゲームなどのゲーム感覚で日本酒を無理に勧められた経験があるなら苦手になるのは当然です。
お酒は無理に飲まされるものではありません。もし、そうした経験があり日本酒が苦手に感じているなら、日本酒は今後も飲まないという選択もあります。
日本酒が飲めるようになるおすすめの楽しみ方5選
日本酒が苦手でも、日本酒の楽しみ方を知ればおいしく飲めるようになる可能性があります。
以下が、そのおすすめの方法5選です。
- 料理と合わせて飲む
- 親しい人と一緒に楽しみながら飲む
- 日本酒を豊富に扱う居酒屋で好みを探る
- 飲み方を工夫してみる
- 日本酒選びを楽しむ
料理と合わせて飲む
日本酒は料理との相性が良いお酒なので、料理と合わせて飲むことでおいしく楽しめるようになる可能性があります。日本酒と料理のペアリングは、食事を一層楽しむための重要な要素。ポイントは相乗効果と同調です。
日本酒だけを飲んで苦手となった人は少なくありません。日本酒は料理とのペアリングを楽しむためのお酒です。日本酒と料理が口の中でそれぞれを引き立てる相乗効果で、よりおいしく味わえるようになります。日本酒はあっさり系からこってり系まで合わせられる料理の幅も広く、和食をはじめ、中華やイタリアン、フレンチなどのさまざまなタイプの料理を引き立ててくれるでしょう。
また、日本酒と料理のバランスを考えて同調させることで、より食事に豊かな体験を与えてくれます。例えば濃厚なこってり料理には、同様に濃醇で重たい日本酒を選ぶと、料理の深みが増します。軽くてあっさりめの料理には軽やかな口当たりの日本酒がぴったりです。酸っぱい料理には酸味のある日本酒を合わせると、料理の鮮やかさを引き立て、爽やかな後味を楽しめるでしょう。甘い料理に甘い日本酒を合わせることで、デザートのように調和し、全体の味わいが高まります。
日本酒だけ飲んで苦手になったという人は、ぜひ日本酒と料理のマリアージュを試してみてください。
日本酒の種類による料理との相性は、以下の関連記事で紹介しています。



親しい人と一緒に楽しみながら飲む
友人や知人、家族、パートナーなど、親しい人と楽しみながら日本酒を飲んでみるのもおすすめ。楽しみながら飲むうちに日本酒の美味しさを知る方法です。
一人で飲むとき、慣れているお酒なら何も考えずリラックスして飲めますが、苦手を克服するために飲むお酒は味や匂いなどいろいろと気にしながら飲んでしまいます。リラックスして飲めないお酒は楽しめませんし、おいしいわけがありません。
親しい人と一緒なら、会話しながらゆっくりと飲むことができます。酔うために飲むのではなく、会話をさらに楽しくするためのツールとして自然に飲むという感じです。ちょっと贅沢な日本酒を用意して、そのお酒の話で盛り上がってみるのも良いかもしれません。
日本酒を豊富に扱う居酒屋で好みを探る
日本酒を豊富に取り扱う居酒屋などの飲食店で、自分好みの日本酒を見つける方法もあります。日本酒の知識が豊富な人に、自分に合いそうな日本酒を探ってもらう方法です。
日本酒が苦手になったほとんどの人は、初めて飲んだ日本酒が自分に合わなかったからではないでしょうか。苦く感じたり甘ったるさを覚えたり、アルコール臭が気になったりなど、味や匂いで嫌いになった人がほとんどだと思います。しかし、日本酒にはさまざまな種類があり、種類ごとに異なる特徴があります。味や匂いも異なるので、人それぞれで「飲みやすい」と感じる種類もあれば、「飲みづらい」と感じる種類も異なるのです。

日本酒の豊富な知識を持つ店なら、日本酒の苦手を克服できる可能性があります。店の人に日本酒の何が合わなくて苦手になったかの理由を伝えたうえで選んでもらえば、自分にぴったりの日本酒に出会えるかもしれません。

飲み方を工夫してみる
日本酒の飲み方を工夫してみるのも一つの方法です。
人それぞれ日本酒の種類に好みがあるように、飲み方にも人それぞれで好みがあります。飲み方の工夫として代表的なものでいえば温度です。冷酒・冷や(常温)・燗酒で試してみて、自分好みの温度帯を知れば、日本酒のおいしさがわかるかもせれません。
ただ日本酒の種類によって、それぞれに合う温度帯があります。もちろん人それぞれの好みですが、例えば「香り高い日本酒は冷酒が合う」など、日本酒のタイプによって一般的とされる温度帯があります。以下の記事でまとめているので、参考にしてみてください。

その日本酒の魅力が引き立つおすすめの温度帯を酒造メーカーが推奨しているケースも少なくありません。酒造メーカーのHPなどで確認し、おすすめ温度帯があるなら、それに従い飲んでみましょう。
また、日本酒を飲めるようになりたいという目的とはズレてしまうかもしれませんが、アルコール度数が抑えられた日本酒やロックで楽しめる日本酒、炭酸を含んだスパークリング日本酒、カクテルのベースになる日本酒など、今ではさまざまな日本酒が造られています。こうしたアレンジ系を楽しんみながら、日本酒に少しづつ馴染んでいくのもおすすめです。
日本酒選びを楽しむ
日本酒に興味を持ち、選ぶ楽しみを知れば、日本酒への苦手意識が克服できるかもしれません。まずは、知識から入るという方法です。
日本独自の歴史と伝統のある日本酒には、全国各地に個性ある地酒があります。例えば、自分の住んでいる都道府県や出身地の地酒を調べてみるのもおすすめです。どんな酒蔵があり、どんな特徴があるかなど、調べているうちに興味を持つきっかけになるかもしれません。
自らが選んだ自分に縁のある土地の地酒と、その土地の料理を合わせてみるなど工夫すれば、おいしく楽しめる可能性があります。自分が選んだ日本酒がおいしかったと感じれば、日本酒に興味を持ち、日本酒を選ぶのが楽しくなるかもしれません。

実際に日本酒が飲めるようになった方法
ここでは、実際に当サイト管理人が日本酒を飲めるようになった方法を紹介します。あくまでも実体験です。当然ですが、人それぞれなので参考程度に見てください。
若いころは日本酒は苦手…
若いころからお酒は好きでよく飲んでいましたが、飲む酒といえばもっぱらビールだったように記憶しています。日本酒についてはほとんど飲むことはなく、どちらかといえば苦手でした。苦手になった理由は、やはり初めて飲んだ日本酒が合わなかったことでしょうか。「一生飲まなくていいや」ぐらいに感じていたと思います。
日本酒を飲みたくなったきっかけは飲む人と接する機会が増えたこと
そんな私が日本酒を飲んでみたいとなったきっかけは、「人が旨そうに飲んでいるから」。
30代になり関連会社や取引先の方と酒の席を共にする機会が増え、自分よりも年齢が上の方と飲むことも増えていきました。そのとき、日本酒を実に旨そうに飲む多くの人たちに触れたことで、私は「日本酒を飲めるようになりたい」と感じたのです。
日本酒を旨そうに飲む人は、料理と一緒に日本酒を注文することに気づきました。自分で選んだり店の人に料理に合う酒を訊ねたりして、料理と酒とを組み合わせて楽しんでいることに気づいたのです。
それまでの自分といえば、お酒が空になったり注文する、そしてまた空になったら注文…という感じ。料理は料理としておいしく、お酒はお酒として酔うために飲んでいました。日本酒を旨そうに飲む人と同じものを頼んで飲むようにしたところ、過去に感じていた日本酒の印象がガラリと変わったのです。
興味をもってからは日本酒好きになった
「日本酒は旨い」と感じてからは、日本酒自体に興味をもち始めます。
外食するときは日本酒が売りの居酒屋を探しては足を運ぶようになり、家で飲む機会も増えました。スーパーなどで日本酒を眺め、何となく良さそうな日本酒を買い、家に帰ってその銘柄について調べ、そして料理と一緒に楽しむ。繰り返していくうちに、自分好みの日本酒の種類や飲み方がわかってきます。
自分好みの日本酒がわかってくると、次に飲んでみたい日本酒を探したり調べたりすることも楽しくなってきます。多くの日本酒を扱う酒屋に行くようになり、酒蔵の直売所に行くのも趣味のようになりました。
このように、日本酒を飲めるようになったのは、日本酒に興味をもつきっかけがあり、自分なりの楽しみ方を見つけることができたためです。
まとめ|日本酒が苦手な理由を知り飲めるようになろう
日本酒が苦手になる理由のほとんどは、初めて飲んだ日本酒が合わないと感じたことではないでしょうか。
日本酒に苦手意識があるなら、以下の方法を試してみてください。
- 料理と合わせて飲む
- 親しい人と一緒に楽しみながら飲む
- 日本酒を豊富に扱う居酒屋で好みを探る
- 飲み方を工夫してみる
日本酒自体に興味を持ち、日本酒の知識を高めてみるのもいいでしょう。興味を持てば日本酒選びも楽しくなるのでおすすめです。
ただ、飲んでみたくても体質などで合わない人もいます。日本酒が合わないと感じる人が無理して飲むことはおすすめできません。自分に合ったお酒を自分のペースで楽しむのが一番です。
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