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日本酒の賞味期限って?開封・未開封の保存法や古い日本酒の使い道も解説

日本酒の賞味期限って?開封・未開封の保存法や古い日本酒の使い道も解説 日本酒

日本酒は古来から日本人に愛されてきた伝統ある一般的な飲み物ですが、「日本酒の賞味期限がわからない」とい人も多いでしょう。

それは、日本酒は他の食品・飲料と異なり賞味期限が設けられておらず、賞味期限表示がないためです。

賞味期限がないとはいえ、開封後(開栓後)と未開封(開栓前)では劣化の進み具合が異なります。おいしく飲むためには、それぞれの適切な保存方法を知ることが大切です。

このページでは、日本酒の賞味期限について解説し、飲み頃や開封後(開栓後)と未開封(開栓前)の保存方法、飲まなくなった古い日本酒の活用方法なども紹介します。

日本酒には賞味期限表示はない|その理由とは?

日本酒には賞味期限表示はない|その理由とは?

日本酒には、食品表示法で義務付けられている賞味期限・消費期限の表示がありません

それは、以下などの理由があるためです。

  • アルコール度数が高いため
  • 酸性度が高いため
  • 製造過程で加熱処理しているため

アルコール度数が高いため

日本酒は酒税法でアルコール度数22度未満まで認められています。この高いアルコール度数が、賞味期限・消費火期限表示の義務付けがない理由の一つです。

種類により異なりますが、日本酒のアルコール度数は一般的に15度前後と他のお酒よりも比較的高めに設定されています。

アルコールには殺菌作用があるため、雑菌の繁殖を抑える効果があります。アルコール度数が高い日本酒は、腐敗することなく長期間保存が可能なため、賞味期限や消費期限表示の義務付けがないということです。

酸性度が高いため

酸性度が高いことも、日本酒に賞味期限・消費期限表示がない理由です。

日本酒は、pH(ピーエイチ)が約4前後と酸性度が高いのも特徴です。一般的に腐敗菌の生育はpH5.5以下でほとんどが抑制されます。

日本酒の酸性度の高い環境は多くの腐敗菌にとって生育しにくい環境となるため、日本酒は長期保存が可能なお酒といえるのです。

補足として、よく日本酒のラベルなどに表示されている「酸度」と、ここで紹介した「酸性度(pH)」は異なる数値。酸度は「酸の量」、酸性度(pH)は「酸の強さ」を表しています。

製造過程で加熱処理しているため

加熱処理されていることも、日本が長期間にわたり品質を保てる理由です。

一般的な日本酒は、製造過程で「火入れ」と呼ばれる加熱処理をしています。火入れにより酵母などの微生物が死滅し、日本酒の発酵を止めることができます。発酵を止めることで日本酒の変化を防ぐことができ、日本酒の品質を長期間にわたり一定に保てるのです。

また、火入れには乳酸菌の一種である「火落菌(ひおちきん)」という大敵を防ぐ目的もあります。火落菌は日本酒の味わいを大きく損なわせてしまう菌です。

製造過程で火入れをしない「生酒」にも賞味期限表示はありません。そのため火入れは、賞味期限に直接関係しているというよりは、「品質確保」と「殺菌」という意味合いが強いものです。

日本酒の飲み頃は?製造年月からおいしく飲める期間

日本酒の飲み頃は?製造年月からおいしく飲める期間

賞味期限のない日本酒は、何を参考においしく飲める「飲み頃」を判断すべきなのでしょうか。

日本酒には賞味期限や消費期限表示はありませんが、製造された年月を表す「製造年月」の記載があります。

ここでは、日本酒の製造年月について解説し、製造年月からおいしく飲める期間の目安を紹介します。

日本酒に記載されている製造年月とは

日本酒に記載のある製造年月とは、その名の通り日本酒を製造した時期を示すものです。

日本酒の製造年月の概要

製造した時期と聞くと、お酒を造った時期と考えがちですが、国税庁「清酒の製法品質表示基準」では、以下のように定めています。

清酒を販売する目的をもって容器に充塡し密封した時期を、製造時期であることを示す文字の後に表示するものとする。
出典:国税庁「清酒の製法品質表示基準」

つまり、日本酒(清酒)における製造年月とは、お酒をしぼった時期ではなく、販売のために瓶詰めした時期を示すものです。

上記のように「製造時期の表示」が定められていた日本酒ですが、2022年(令和4年)7月19日に「清酒の製法品質表示基準」及び「酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達」の一部が改正され、2023年(令和5年)1月1日から製造年月は任意記載事項となっています

製造年月が任意になった理由

国税庁では日本酒の製造時期表示を任意にした理由を、以下のようにしています。

国内外の消費者にとっての分かりやすさや日本産酒類のブランド価値向上を図る観点
出典:国税庁「清酒の製法品質表示基準」

簡単にいうと「海外市場への対応」のためです。

近年、海外市場で日本酒の需要が高まっています。ただ、海外では製造年月表示の基準が統一されていないため、日本酒の表示方法が分かりにくいという問題がありました。

表示を義務付けるのではなく、消費者が知りたい情報を酒蔵それぞれが自由に表示できるようにすることで海外市場へ対応するということです。

任意になったからといって、製造時期の表示がなくなったわけではありません。お酒の種類によっては製造年月だけで酒質を正確に表せないものもありますが、製造時期は日本酒の飲み頃を知る目安にできるため、現在でも多くの日本酒で表示されています。

製造年月からおいしく飲める期間の目安

未開封(開栓前)の日本酒を製造年月からおいしく飲める期間の目安は以下の通りです。

近年、日本酒はさまざまな製法や熟成方法が開発され、酒質も多様化しています。従来の製造年月表示が必ずしも酒質を正確に反映できないケースもあるため、あくまでも目安としての参考にしてください。
種類 おいしく飲める目安
火入れを2回した「一般的な日本酒」 製造年月より約1年以内
出荷前に一度だけ火入れした「生貯蔵酒」 製造年月より9カ月
一度も火入れをしない「生酒」 製造年月から約8カ月以内

ただ、未開封であっても保存方法により状態が変化し、おいしく飲める期間が変わってしまう可能性もあります。

未開封(開栓前)・開封後(開栓後)それぞれの保存方法

未開封(開栓前)・開封後(開栓後)それぞれの保存方法

日本酒は、保存方法によっても変化する可能性のあるお酒です。どのような保存法がベストかを知っておけば、いつもおいしく日本酒を楽しめるようになるでしょう。

ここでは、日本酒の未開封(開栓前)・開封後(開栓後)それぞれの保存方法を紹介します。

未開封(開栓前)の日本酒の保存方法

未開封(開栓前)の日本酒は、以下のように保存するのがおすすめです。

  • 常温保存が理想
  • 紫外線はカット
  • 寝かせず立てた状態を保つ

未開封の日本酒は直射日光は避けて常温で保存するのが理想です。そのため、日本酒は温度が一定に保てる冷暗所などで保存しましょう。

一般的な日本酒は常温が理想ですが、種類によっては冷蔵保存が好ましいものもあるので、以下を参考にしてください。

日本酒の種類 保存場所
純米酒・普通種・本醸造酒 冷暗所
大吟醸・吟醸 冷暗所または冷蔵庫
生酒・生貯蔵酒・生詰酒 冷蔵庫

大吟醸や吟醸酒はフルーティでフェレッシュな味わい・香りが特徴の日本酒です。デリケートなお酒で、高温で保存すると香りが変わってしまいます。季節などの影響で冷暗所の温度が高くなる場合は、冷蔵庫で保存するのもおすすめです。

保存方法に迷ったら、購入した店での保存方法で保存してください。棚に並んでいたなら常温、冷蔵庫に入っていたなら冷蔵、と同じように保存しましょう。

また、日本酒はワインのように寝かせた状態で保存するのはおすすめできません。寝かせると空気が入り込み品質が変わる可能性があるので、立てた状態での保存が基本です。

開封後(開栓後)の日本酒の保存方法

開封後(開栓後)の日本酒は、できるだけ早く飲み切るのがおすすめです。ただ、短期間で飲みきれいないケースも少なくありません。

開封した日本酒は空気に触れることで酸化などの変化が始まり、味が劣化しやすくなるため、開封後は以下の点に注意して保存しましょう。

  • 冷蔵庫で保存
  • 密閉する
  • 直射日光を避ける
  • 立てた状態で保存する

開封後、温度が高くなると酸化が進みやすくなります。密閉して冷蔵庫に立てた状態で保存するのがおすすめです。

では、開封後の保存では、どのくらいの期間ならおいしく飲めるのでしょうか。種類による目安は以下の通りです。

日本酒の種類 保存期間の目安
純米酒・普通種・本醸造酒 1カ月
大吟醸・吟醸 1週間
生酒・生貯蔵酒・生詰酒 1〜2日

開封後の日本酒をおいしく飲むためのポイントは、種類によっては常温に戻して飲むことです。

冷蔵庫での保存がおすすめですが、冷えすぎて香りが楽しめないお酒もあります。

冷酒でおいしい日本酒も多くありますが、種類によっては冷や(常温)にして飲むのもおすすめです。

おいしく飲める期間が過ぎてしまった古い日本酒の見極め方

おいしく飲める期間が過ぎてしまった古い日本酒の見極め方

古い日本酒は、必ずしも飲めないわけではありません。ただ、前章で紹介したように、おいしく飲める目安期間はあります。

おいしく飲める期間が過ぎた日本酒を見極める方法は、以下の変化を確認することです。

  • 見た目
  • 香り
  • 味わい

見た目の変化|茶色または黄色っぽくなる

見た目で確認できるのは、「色」です。

古くなった日本酒は、色が茶色や黄色に変色することがあります。日本酒に含まれるアミノ酸と糖によるものなので身体への影響はありませんが、劣化が進んでいる目安にできます。

香りの変化|酸っぱい香りがする

ツンとした酸っぱい香りがするなら、酸化が進行している可能性があります。

古くなり、こういった香りがする日本酒は味わいが大きく変化していることがほとんどです。人それぞれで好みはありますが、出荷時のおいしい状態で飲むことはできません。

味わいの変化|酸味や苦味を感じる

味わいに酸味や苦味を感じるようなら、酸化が進行している可能性があります。飲めないわけではありませんが、おいしい状態とはいえません。

味わいの変化は「熟成によるコクが生まれる変化」という捉え方もあります。ただ、酸味・苦味・雑味など、自身が苦手な味わいに変化したと感じたなら飲まないようにするのが良いでしょう。

飲まなくなった古い日本酒の活用方法3選

飲まなくなった古い日本酒の活用方法3選

飲まなくなった日本酒の活用方法として、以下の3つを紹介します。

  • 料理酒として活用
  • 美容に活用
  • 拭き掃除に活用
飲まなくなっ日本酒の活用方法を紹介しますが、古くなり変化が著しい場合は使用を控えましょう。

料理酒として活用

料理酒は、料理用に特化した魚介類の臭み消しや食材の旨味を引き出すために使用される調味料ですが、日本酒でも代用できます。

日本酒の一般的な原料は、米・米麹・水です。料理酒は、これらの原料に食塩などが加えられたものなので、ほとんど変わらないものです。

美容に活用

飲まなくなった日本酒は、入浴剤や化粧水などの美容にも活用されるケースがあります。

日本酒には、美肌効果が期待できるコウジ菌、肌のハリ・ツヤアップ効果が期待できるアミノ酸などの美容成分が含まれています。

拭き掃除に活用

拭き掃除に活用する方法もあります。

日本酒は、殺菌効果や除菌効果、消臭効果などが期待できる成分を含むお酒です。飲まなくなった日本酒を使って、キッチン周りなどの拭き掃除をするのも良いでしょう。

飲み頃を知りおいしい日本酒を楽しみましょう!

飲み頃を知りおいしい日本酒を楽しみましょう!

15度前後と比較的アルコール度数が高め日本酒には、賞味期限・消費期限表示の義務付けがありません。そのため、品質や飲み頃を判断するためには、出荷時に瓶詰めされたタイミングを示す「製造年月」を参考にしましょう。

日本酒は保存方法によっても変化するお酒です。日本酒の種類による飲み頃や保存方法などを知り、おいしいタイミングで日本酒を楽しみましょう。

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