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新澤醸造店:代表銘柄「伯楽星」|若き女性杜氏が統括する世界一の蔵

新澤醸造店:代表銘柄「伯楽星」|若き女性杜氏が統括する世界一の蔵 宮城

代表銘柄「伯楽星(はくらくせい)」を醸す、株式会社 新澤醸造店(にいざわじょうぞうてん)は、宮城県柴田郡川崎町に蔵を構える蔵元です。社長は5代目となる新澤巖夫氏、杜氏は渡部七海氏が務めています。

新澤醸造店は、若き女性杜氏が統括する世界一の酒蔵です。

このページでは、株式会社新澤醸造店の歴史やおすすめ銘柄などを紹介します。

新澤醸造店は若き女性杜氏が活躍する世界一の酒蔵

新澤醸造店は、世界酒造ランキング2022年・2023年・2024年において、3年連続で第1位の栄冠に輝いている世界一の酒蔵。その酒蔵で酒造りを統括しているのが、若き女性杜氏の渡部七海氏です。

世界酒蔵ランキング2024の第1位 新澤醸造店※出典:世界酒造ランキング公式

渡辺杜氏は入社3年目の2018年(平成30年)に就任。就任当時、全国で最年少女性杜氏となる22歳での抜擢でした。副杜氏にはアメリカ人を起用、2022年からは外国人留学生を受け入れています。

新澤醸造店のこうした年齢、性別、国籍にとらわれない環境づくりが、世界一と評価される日本酒を生み出しているのかもしれません。

世界酒造ランキングとは?:国内外の日本酒コンテストの実績により酒蔵をランキング化したもの

 

新澤醸造店の歴史|酒蔵「川崎蔵」の誕生まで

新澤醸造店の創業は1873年(明治6年)。初代の新澤仲吉が現在本社を構えている宮城県の三本木に「新沢商店」を創業したのが始まりです。1895年(明治28年)に店名を「新澤酒造店」に、1907年(明治40年)には「新澤醸造店」へと変更しています。法人成りは1950年(昭和25年)、社名を現社名の「株式会社新澤醸造店」とし、社長には2代目にあたる新澤順吉が就任。

1925年(大正14年)、後の昭和天皇「摂政宮殿下」の御前で「大崎耕土(2017年に世界農業遺産に認定)」について述べ、これを一世一代の光栄に思い、愛宕山に根を張る松に因み、主銘柄を現在も続く「愛宕の松」としたそうです。2002年(平成14年)には、新澤醸造店の代表銘柄となる「究極の食中酒『伯楽星』」の醸造が開始されます。

5代目が社長に就任した2011年(平成23年)、東日本大震災が発生。蔵は甚大な被害を受けてしまいました。新澤醸造店は、酒蔵を川崎町に移転(本社は三本木のまま)することを決断。川崎町で廃業した酒蔵を買い取って建て直した蔵は「川崎蔵」と名付けられました。

 

「伯楽星」の由来|究極の食中酒とは

新垣醸造店の代表銘柄「伯楽星」の由来とされる三本木地方の名馬池月の伝説のイメージ

新澤醸造店の代表銘柄、究極の食中酒「伯楽星」は、中国の故事にある馬の目利き「伯楽」と、創業の地である三本木地方の名馬池月の伝説に由来しています。

「伯楽」とは伝説上の人物で、馬の能力を見分ける名人。中国の唐王朝時代、韓愈という文人が残した「千里の馬は常にあれども、伯楽は常にあらず」という一説があります。この一説に込められているのは「優れた資質を持つ者が存在していても、それを見抜く能力を持つ人は少ない」という教訓です。地元の三本木には、「伯楽が育てた馬が天に上ったという伝説」があり、この伝説が「伯楽星」の名前の由来となっています。

伯楽星の名には、飲む人に酒の品質を見抜いてほしいという想いと、蔵人たちの製品以上の価値を届けたいという願いが込められているのではないでしょうか。

新澤醸造店が掲げる究極の食中酒とは、「料理の素材そのものが持つ力を引き出し、食事をよりおいしく感じさせる酒」「糖度を低めに設定し、インパクトはないものの、気がつくと2杯3杯と飲み進められる酒」(公式HPより)。2016年(平成28年)、「究極食中酒」は商標登録されています。

 

世界最高精米技術が生む唯一無二の日本酒「零響」

新澤醸造店の特徴は自家製米による高精米技術です。その技術を支えているのは、新澤醸造店が2008年に設立した関連会社ライスコーポレーションの「酒米専門高精白精米所」。酒米専門高精白精米所は、最新の酒造用精米機を複数台備え、精米作業をコンピューター制御により自動化を可能にした施設です。

2009年に全国初1桁台の精米歩合を達成し「残響(ざんきょう)」が販売されます。2018年にはそのノウハウにより1%未満の精米を達成し、日本酒でもっとも精米歩合が高い(パーセンテージが低い)「零響-Absolute 0-(れいきょう アブソルート ゼロ)を販売。零響は5,297時間の時間をかけて精米歩合0.85%を達成した唯一無二の日本酒

零響-Absolute 0-
銘酒本舗 IMANAKA SAKESHOP

そして、2023年には零響-absolute0-の精米歩合を更新した「零響 -Crystal 0-(れいきょう クリスタル ゼロ)」を販売。世界最高精米を達成してもなお、新澤醸造店の挑戦は続いています。

精米歩合とは?60%って日本酒の何?簡単にわかりやすく解説します
ネットやお店で日本酒を探していると「精米歩合」という文字を目にすることはありませんか?読み方は「せいまいぶあい」です。このページでは日本酒の精米歩合とは何なのかを簡単にわかりやすく解説。60%や50%などの数字の意味や影響なども説明します。

 

ヨーグルト酒をはじめとした和リキュールも人気

新澤醸造店では、「ヨーグルト酒」をはじめとする、清酒を使用した和リキュールも製造しています。

特に人気を博しているのが「超濃厚ヨーグルト酒 (ジャージー)」です。ジャージー牛の生乳100%使用したヨーグルトと日本酒の和リキュール。ロックやソーダ割など、さまざまなアレンジが楽しめます。アルコール度数は5%と低め、そのなめらかな味わいは、女性や日本酒に慣れていない人にもおすすめです。

また新澤醸造店では、梅酒、紅茶酒、ゆず酒、愛宕の松スパークリングなど、さまざまな商品を展開しています。

 

新澤醸造店「川崎蔵」の所在地


公式オンラインショップおよび直売所はありませんが、北海道から九州まで全国各地に特約店があります。取扱店については、新澤醸造店公式HPを確認ください。

 

新澤醸造店のおすすめ銘柄は「伯楽星 純米大吟醸」

新澤醸造店のおすすめ銘柄は、究極の食中酒「伯楽星 純米大吟醸」。和食・洋食問わず食材の魅力を引き出す究極の食中酒として、JALファーストクラスの搭載酒にも採用されている一本です。

特定名称 純米大吟醸酒
原料米 雄町
精米歩合 40%
アルコール度 16度
日本酒度 +5
酸度 1.6
アミノ酸度 1.1

酵母由来の香りを控えめにし、米の持つ本来の味わいを大切にした純米大吟醸酒。一口含むと、バナナやメロンを思わせる心地よい香りがほのかに漂い、すぐにパイナップルのようなフレッシュな風味が口中に広がります。フィニッシュは、優しい甘さが爽やかな酸味に包まれ、穏やかな余韻を残します。

若き女性杜氏が活躍する世界一の酒蔵、新澤醸造店 川崎蔵が醸す究極の食中酒「伯楽星 純米大吟醸」を、ぜひ試してみてください。

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