代表銘柄「AKABU(あかぶ)」を醸す「赤武酒造(あかぶしゅぞう)株式会社」は、岩手県盛岡市に蔵を構える蔵元です。
このページでは、赤武酒造株式会社の歴史やおすすめ銘柄などを紹介します。
赤武酒造の歴史やこだわり・特徴
赤武酒造株式会社は、岩手県盛岡市北飯岡に位置する「復活蔵」と名付けられた蔵で酒を醸す会社です。社長は5代目の古舘秀峰氏、杜氏は6代目にあたる古舘龍之介氏が務めています。
ここでは、赤武酒造株式会社の歴史や特徴・こだわりなどを紹介します。
参考
SAKETIMES
赤武酒造の歴史|復活蔵と名付けられた由来とは
赤武酒造は、1896年(明治29年)に岩手県大槌町で創業されました。
創業時から代表銘柄「浜娘」を醸し、地元で愛される酒造りを続けていましたが、2011年に発生した東日本大震災により一変してしまいます。
2011年の震災による津波の影響を受け、大槌町の蔵が完全に流失。それでも赤武酒造は、その年の冬、県内にある桜顔酒造に設備を借りて「浜娘」を途絶えることなく造りました。
2013年、国からの補助などを利用し新たな酒蔵を建てることを決断。ただ、町の復興が優先されてる大槌町での再建は難しかったため、盛岡市北飯岡へ移転することになります。
こうして2013年、盛岡に蔵を建てて復活を果たした赤武酒造。その蔵は「復活蔵」と名付けられ、新たなスタートがきられたのです。
赤武酒造のこだわり|若い世代が醸す若者が手にとってくれる酒
赤武酒造のこだわりは、「若者が手にとってくれるお酒」を造る。それを牽引しているのが、6代目にあたる若き杜氏の龍之介氏です。
2014年の夏、東京農業大学の学生だった龍之介氏は岩手に帰郷し、赤武酒造に杜氏として入社しました。龍之介氏22歳のときです。
龍之介氏は学生時代さまざまな日本酒を飲み、全国きき酒選手権大会で学生チャンピオンに輝いた経歴をもっています。杜氏になる前の2013年、そんな彼が赤武酒造で造られた酒を飲み「あまりおいしいとは思えない」と感じたそうです。
東京で多くのトレンドな日本酒に触れていた龍之介氏には、赤武酒造の酒は若い世代にとって飲やすいとは感じなかったのかもしれません。
これでは勝負できないと考えた龍之介氏は、赤武酒造に入社し新しい銘柄を立ち上げます。それが、今の赤武酒造の代表銘柄「AKABU」です。この酒が「若者が手にとってくれるお酒」をテーマに造られている、こだわりの銘柄となっています。
また、杜氏を始めとした若い世代、そして女性の蔵人が活躍しているのも特徴。赤武酒造では、若い世代が造るからこそ強みとなるニーズやトレンドを意識した酒造りが続けられています。
赤武酒造の見学やアクセス情報
赤武酒造は、少人数で切り盛りしている蔵です。そのため、蔵見学および、蔵での小売販売は行っていません。
ただ、全国の酒販店で購入することができます。取り扱い酒販店は、赤武酒造の公式HPで確認ください。
赤武酒造のおすすめ銘柄は「AKABU 純米吟醸」
特定名称 | 純米吟醸酒 |
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原料米 | 吟ぎんが |
精米歩合 | 50% |
香り高くフルーティーな味わいは、日本酒に馴染みのない人や女性にもおすすめです。若い世代が「若者が手にとってくれるお酒」をテーマに醸す「AKABU 純米吟醸」。ぜひ、試してみてください。
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