代表銘柄「千代緑(ちよみどり)」を醸す、有限会社奥田酒造店は、秋田県大仙市に蔵を構える蔵元です。社長および杜氏は、19代目蔵元の奥田重徳氏が務めています。
このページでは、有限会社奥田酒造店の歴史や口コミ・レビューなどの評判、おすすめ銘柄などを紹介します。
奥田酒造店の歴史
奥田酒造店の創業は江戸時代の初期にあたる延宝年間(1673〜1681年)。初代 重右衛門が大仙を酒造りに最適な土地と定め、造り酒屋を創業したのが始まりとされています。
江戸時代からの長い歴史がある奥田酒造ですが、家屋や酒蔵は戊辰戦争により一度焼失してしまいました。
現在の酒蔵は大正時代に戦後の日本を代表する建築家の一人、白井晟一氏によって設計されたものです。その独特のモダンな建築様式は、歴史ある酒蔵の重厚さとは対照的でありながら見事に調和。国の登録有形文化財にも登録されており、奥田酒造店の文化的な価値を高めています。
千代緑の名の由来
代表銘柄「千代緑」の名は、初代が詠んだ句が由来。
初代蔵元が蔵から望める初夏の緑豊かな山々を見て、「若葉映ゆる 四方の山々 千代緑」という句を詠み、それが銘柄銘になったとされています。
やさしさと穏やかさを引き出す蔵付酵母
奥田酒造店がこだわるのは、「やさしさと穏やかさを感じられる食中酒」を造ること。それに欠かせないのが、奥田酒造店の蔵に住み着く「蔵付酵母(家付き酵母)」です。
奥田酒造店の酒造りは、創業以来300年以上にわたり、「蔵付酵母」と蔵人たちの共同作業によって支えられてきました。幾度かの建て替えを経て、現在の仕込み蔵は90年以上の歴史を刻んでいますが、その間もずっと、この特別な酵母が「千代緑」のやさしく穏やかな味わいを守り続けています。
この「蔵付酵母」がある限り、これからも「千代緑」ならではの酒質は受け継がれていくのではないでしょうか。
奥田酒造店の酒蔵情報
- 住所:秋田県大仙市協和境字境113
- 電話:018-892-3001
- 蔵見学:可(要予約)
- 直売所:有
- 公式HP:http://www.chiyomidori.com/(公式オンラインショップ有※)
蔵見学は予約が必要です。詳しくは公式HPでご確認ください。
※2025年9月時点、公式オンラインショップは休止中
奥田酒造店の口コミ・レビューなどの評判
SNSなどに寄せられている、奥田酒造店・千代緑の口コミ・評価・レビューなどの評判を紹介します。どんな人が飲んでいて、どんな料理に合わせられているのかなど、参考にしてみてください。
奥田酒造店さんの
千代緑LGCソフト米仕込み純吟
を飲むでやんすっ Ψ(ΦwΦ)Ψ✨つまみは
白ナスステーキ
セセリとネギの焼鳥風
トマトときゅうりは味噌マヨでかぶりつくでやんすっ pic.twitter.com/IGb1STPW2B— MARO 二代目 (@koyoi_no_sake2) July 9, 2025
【 #つぎのみどり 】
秋田県大仙市
千代緑を醸す奥田酒造店
340年以上の歴史がある酒蔵から
新たに生まれた銘柄
しっかりとコクがあって
甘味・苦味・酸味の調和が素敵
飲み込んだ後の余韻も快適
旨い!ごちそうさまでした🍶#秋田県 #日本酒 pic.twitter.com/RpYU8qaynS— 家で日本酒バーごっこ (@sake_shinyoko) June 25, 2025
奥田酒造店のおすすめ銘柄「千代緑 つぎのみどり 純米大吟醸」
千代緑 つぎのみどり 純米大吟醸は、ワインのプロフェッショナルとして知られる酒類専門商社モトックスとのコラボ酒。
特定名称 | 純米大吟醸酒 |
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原料米 | 麹米:山田錦・掛米:美山錦 |
酵母 | きょうかい 7号 |
精米歩合 | 協会7号 |
アルコール度 | 16.5度 |
日本酒度 | +4.5 |
酸度 | 1.8 |
アミノ酸度 | ー |
長い歴史のある代表銘柄「千代緑」の流れを汲みつつ、新たな時代のニーズに応えるために伝統と革新を融合させた「つぎのみどり」は、みずみずしいメロンのような甘みが爽やかに広がり、ふくよかな丸みを帯びたボリューム感のある一本。
和食だけでなく生ハムやオリーブなど、ワインに合う食材との相性も良い日本酒です。奥田酒造店独自の蔵付酵母MS3が入り込むことで生み出される、白ワインのような味わいをぜひ試してみてください。