代表銘柄「田从(たびと)」を醸す、舞鶴酒造(まいづるしゅぞう)株式会社は、秋田県横手市平鹿町の造り酒屋です。杜氏は経営も兼ねる工藤華子氏が務めています。
このページでは、舞鶴酒造株式会社の歴史や、おすすめ銘柄などについて紹介します。
舞鶴酒造の歴史|「舞鶴」と「田从」の由来
舞鶴酒造の創業は1918年(大正7年)。横手市にある通覚寺の住職が中心となり造り酒屋を立ち上げたのが始まりとされています。
舞鶴酒造の社名のは、創業当時、毎朝蔵近くの沼に鶴が飛んできていたことが由来。また創業時からの銘柄「朝乃舞」についても、この鶴の飛来が由来しています。
代表銘柄「田从(たびと)」の「从」は古代中国の文字で、人の集まりを表すものです。田从には、米作り、酒造り、酒を楽しむ人たちの関わりを大切にする、という意味が込められています。
全量純米の熟成酒へのこだわり
2002年、工藤華子氏が杜氏となってから、舞鶴酒造では全量純米酒づくりと、熟成酒にこだわっています。そのきっかけは、華子氏が学生時代に醸造を学んだ大学の先輩から純米酒についての話を聞いたことでした。
全量純米酒に切り替えた当初は生産量が減り、加えて酒質も変わったことから売上が大幅に減少。それでも、揺るぎない意志のもと純米酒を造り続け、酒の熟成年が重なるにつれ、徐々にユーザーに受け入れられるようになりました。
現在、舞鶴酒造の酒は3〜5年くらい熟成させてから出荷されます。
舞鶴酒造のおすすめ銘柄は「田从 純米酒 減農薬特別栽培米仕込」
特定名称 | 純米酒 |
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原料米 | めんこいな・秋田酒こまち |
酵母 | ー |
精米歩合 | 70% |
アルコール度 | 15度 |
日本酒度 | +4.5 |
酸度 | 1.6 |
アミノ酸度 | ー |
田从 純米酒 減農薬特別栽培米仕込は、食中酒としておすすめの一本。幅広い温度帯で楽しめるので、料理に合わせていろいろ試してみるのもおすすめです。