山口県岩国市の蔵元、株式会社 獺祭(旧旭酒造株式会社)で醸された「獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリング」のレビューを載せておきます。
飲んでみた感想・レビューのほか、酒瓶やラベル画像、銘柄情報なども紹介するので、銘柄選びの参考にしていただければ幸いです。
獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングの酒瓶とラベル
今回飲んでみたのは、「獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリング」の720ml(四合瓶)。読み方は「だっさい じゅんまいだいぎんじょう45 にごりスパークリング」です。
その名の通りスパークリング日本酒なので、爽やかな炭酸と共に、酸味や甘味、フルーティーな味わいを楽しむことが期待できます。
獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングのボトルの画像です。瓶のネックの装飾はスパークリングワインを思わせるデザイン。全体の形状はスパークリングらしくシャンパーニュ型のようなでありつつも、なだらかな肩で丸みのある日本酒らしさが感じられます。
スパークリング日本酒は、酒瓶もスパークリングらしさのある特別なデザインにしていることがほとんどですが、獺祭は日本酒らしさを全面に出したデザイン。獺祭のこだわりが感じられます。
画像ではわかりづらいですが、酒瓶の色は緑系です。
獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングのラベルの画像。白く見えるかもしれませんが、ラベルは淡いピンク、桜色といった感じです。女性にも手に取りやすいデザインではないでしょうか。
ただ、女性が手に取りやすいデザインに寄せすぎると、男性が手に取りづらくなるケースも少なくありません。現に私は過去にスパークリング日本酒の購入時、その可愛らしいデザインに戸惑い、自分で飲むにもかかわらず「プレゼント用」と伝え、ラッピングしてもらった過去があります…。
しかし、このお酒のデザインはスパークリング日本酒らしさを出しつつも、風格・貫禄すら感じさせる日本酒らしい丁度いいデザインに仕上げられているのです。
話がそれましたが、ラベルの中心には、お馴染みの「獺祭」の文字、その下には「NGORI SPARKLING」と表記されています。
ラベル側面の画像です。このお酒の解説が記載されています。日本語の解説の下には、英語の解説も載せられています。
獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングは、山田錦以外補糖もしないナチュレ製法。
ナチュレ製法とは、発酵中の醪(もろみ)を粗く搾り、火入れせずに生の状態のまま瓶詰めし、瓶の中で二次発酵させて炭酸ガスを発生させる製法。これが、炭酸ガスを注入せずにシュワシュワの炭酸を生み出す「瓶内二次発酵」です。醪が瓶内でも発酵し炭酸ガスを発生させるため、鮮度の良い爽やかな飲み口・味わいが期待できます。
反対側のラベル側面画像です。清酒の必要記載事項があります。アルコール分は、女性や日本酒に慣れていない人でも飲みやすい14%。
製造者「旭酒造株式会社」。2025年6月からは「株式会社獺祭」に社名が変更されました。このお酒を購入し飲んだのは2025年5月、私にとって旭酒造の名での最後の獺祭になるでしょう。
獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングのレビュー
栓はスクリューキャップなので、簡単に開けられます。
獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングをグラスに注ぎ、酒瓶と並べて撮った画像です。グラスに注いですぐに華やかでフルーティーな香りが感じらます。
横からの画像です。炭酸の気泡(あわ)がグラス内面に沿ってついているのがわかります。
続いて斜め上からの画像です。画像ではわかりづらいですが気泡が上がってきています。
上からの画像です。この画像がもっとも「にごり」感が伝わると思います。
今回の飲み方は、もちろんですが冷酒。グラスも冷やしておきました。合わせたのは、フライドポテトとアンチョビのパスタなどです。
大吟醸らしく華やかでフルーティーな香り。口に含むとフルーティーな甘みと共に炭酸の爽快感が広がります。その甘さは甘すぎず、口に残るものではありません。しつこく口の中に甘みが残るスパークリング日本酒もありますが、このお酒は後味はすっきりとした印象を受けました。すっきりしているにもかかわらず、日本酒らしい後味・余韻を楽しむことができます。
もちろん日本酒が苦手な人でもおいしく飲めるお酒ではありますが、甘くて誰もが飲みやすいように日本酒らしさが抑えられたスパークリング日本酒というわけではありません。紛れもなく日本酒であることが前提での、「おいしいくて飲みやすいスパークリング日本酒」という印象を受けました。
フライドポテトを合わせた理由は「獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリング 合う料理」で検索したところ、日本フライドポテト協会が上位にヒットしたためです。
同協会のサイトを見てみたところ「『獺祭 純米大吟醸 スパークリング45』に合うフライドポテトのレシピが決定」という記事があり、フライドポテトが合うことを知りました。テーマは「市販の冷凍フライドポテトを使った獺祭 純米大吟醸 スパークリング 45に合うレシピ」。レシピも載ってるので、同銘柄を飲む際は参考にしてみてください。
フライドポテトの画像です。レシピでは「すだち」でしたが、家にレモンがあったのでレモンを添えてます…。
塩っけがあり脂っこいフライドポテトとの相性は抜群です。飲むことで口の中がクリアになり、またポテトを欲するという相乗効果が生まれます。マヨネーズやレモンなどの酸味とも相性が良い印象を受けました。
アンチョビのパスタですが、濃厚で塩辛い系の味にもマッチ。今回は食べていませんが、甘さが強めのフルーツとの相性も良さそうです。用意しておけばよかったな、と後悔しました。720mlはすぐに飲み干してしまう量です。
ただ、酒瓶に首掛けPOPが付いていたことを飲んでいる最中に思い出します。写真ばかり撮っていたので、外したことすら忘れていました。
こんな感じで、酒瓶の首に掛けられてる紙です。ただの注意書きだと考え、あまり見ていませんでした。
紙を開いて「やっぱり注意書きか」と思ったら、小さな字で「オリだけミルクで割ったり、アイスクリームにかけるのも美味」と書いているのを発見…。すぐに近くのコンビニへ…。
見えるでしょうか、瓶底に白く濁っている「おり」。
オリを牛乳で割った画像。牛乳の分量が多すぎたのか、見た目は牛乳です…。飲んでみると、牛乳のぼやっとした味が引き締まった感覚。甘さも控えられ、牛乳をお酒として楽しめます。
アイスクリームはハーゲンダッツのバニラ。
オリを入れたアイスクリームの画像です。本当はガラスの器にアイスを移して緑の葉でも飾りたかったのですが、なんせ突然でさらに酔っていたので、そのままカップにINしました。アイスの甘みが増しつつ、味に奥深さが感じられます。ただ、もう少しお酒の量が残っていれば、異なるおいしさが感じられたかもしれません。
獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングを飲んでみた感想・レビューのまとめ|大切な人との時間を特別なものに
獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングを飲んでみた感想・レビューをまとめると
- 大吟醸らしく華やかなフルーティーな香り
- フルーティーで爽快感のある飲み口
- すっきり、しつこい甘さが口に残らない
- 日本酒らしい後味・余韻を楽しむことができる
- 牛乳とアイスクリームは事前準備がおすすめ
国内外かかわらず、日本酒好きなら誰もが耳にしたことがある結柄「獺祭」。今回は、その獺祭の「獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリング」を飲んでみました。
妻と一緒に飲みましたが、おいしくて720mlあっという間です。料理のお供というよりは、「飲んでいるお酒の話題を中心に飲むという楽しい時間」を過ごせた気がします。飲んでみたまとめとしては、獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングは、大切な人との時間を特別なものにしてくれる日本酒でした。
香りや味わいの感じ方や好みは人それぞれ異なりますが、このレビューを参考に、獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングを大切な人と一緒に楽しんでいただければ幸いです。
獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングの銘柄情報
特定名称 | 純米大吟醸酒 |
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原料米 | 山田錦 |
酵母 | ー |
精米歩合 | 45% |
アルコール度 | 14度 |
日本酒度 | ー |
酸度 | ー |
アミノ酸度 | ー |
製造元公式HP | https://dassai.com/(公式オンラインショップ有) |
獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングは、お酒時間を特別なものにしてくれる一本。大切な人へプレゼントするのも良いでしょう。このレビューが、獺祭 純米大吟醸45 にごりスパークリングを楽しむきっかけになってもらえれば幸いです。
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