北海道の倶知安(くっちゃん)に酒蔵を構える「有限会社 二世古酒造(にせこしゅぞう)」は、どのような蔵元なのでしょうか。
このページでは、有限会社 二世古酒造の歴史や特徴、おすすめの代表銘柄、見学情報などを紹介するので、あなたに合った日本酒選びの参考にしてみてください。
有限会社二世古酒造の歴史|大正5年に創業した老舗酒蔵がルーツ
有限会社二世古酒造は、倶知安町で1916年(大正5年)に創業した酒蔵がルーツとなっている蔵元です。
ここでは、有限会社二世古酒造の歴史を簡単に紹介し、倶知安町についても解説します。
二世古酒造は地元酒蔵を引き継ぎ100年以上の歴史がある酒蔵
有限会社二世古酒造は、1947年に現経営者の水口家が酒蔵の経営を引き継ぎ、社名を「二世古酒造」として現在にいたる酒蔵です。
前身の酒造会社の誕生から数えると、実に100年以上の歴史があることになります。
1972年:水口家が経営を引き継ぎ「二世古酒造」が誕生
2016年:創業100周年
倶知安町はニセコエリアの街
倶知安町は、海外から多くの観光客が訪れるニセコエリアに位置する街。良質な雪が降るエリアで、その雪は世界屈指のパウダースノーとされ、国内外のスキーヤー・スノーボーダーに愛されています。
倶知安といえば、蝦夷富士と呼ばれている北海道を代表する名山「羊蹄山」が望める自然豊かなエリアとしても有名です。羊蹄山のふきだし湧水は、山に降った雪・雨が長い年月をかけて地下に浸透し湧き出す名水とされています。
豊かな自然に囲まれている倶知安町の酒蔵「二世古酒造」。どのような酒造りがされているのでしょうか。
二世古酒造の特徴|加水調整しない原酒へのこだわり
二世古酒造が造る日本酒と特徴は、加水調整しない原酒と豊かな自然でつくり出される水へのこだりです。
加水調整しない原酒へのこだわり
一般的に日本酒は製造過程において加水調整されるのが一般的ですが、二世古酒造では加水調整しない原酒が代表銘柄として知られています。
日本酒における加水調整とは、仕込み水とは別の水を日本酒に添加することです。主にアルコール度数や香味の調整、火入れや瓶詰め時の安定性を高めるためなどが目的とされています。
加水調整された日本には、香味のバランスが良くなったり飲みやすい口あたりになったりとメリットがあります。
一方の原酒には、「日本酒本来の味わいや香り」「濃厚な味わいと複雑な香り」などが楽しめるメリットがあります。また、製造に手間がかかる原酒は希少性が高いお酒であることも魅力ではないでしょうか。
原酒については「原酒とは?加水(割水)しない日本酒?原酒がおすすめな人も解説!」で詳しく解説しています。
豊かな自然がつくり出す水へのこだわり
二世古酒造の日本酒には、前章でも紹介した「羊蹄山のふきだし湧水」や「ニセコワイス山系の雪清水」が使用されています。
羊蹄山のふきだし湧水は、環境省が選定する「名水百選」にも選ばれている名水。ミネラルが適度に含まれているまろやかな味わいが特徴の水です。
清涼感がありフレッシュな口あたりが楽しめるお酒が期待できるでしょう。
酒米は道産米を使用
二世古酒造の酒米には、「彗星」「吟風」」「きたしずく」などの北海道酒造好適米が使用されています。
彗星は淡麗な味わいが期待できる酒米、吟風は融けやすく芳醇な香りや味が出る酒米です。きたしずくは、彗星と吟風の中間ぐらいの特徴があるすっきりとした雑味の少ないお酒が期待できます。
二世古酒造のおすすめ代表銘柄「ニセコ純米原酒」
二世古酒造の代表的なおすすめ銘柄は、二世古酒造がこだわる米100%の原酒「ニセコ純米原酒」です。
出典:楽天市場
- 原料米:「きたしずく」or「彗星」100%
- 精米歩合:60%
- アルコール分:17.5
- 米100%(加水調整なし)
数値引用:二世古酒造公式HP
有限会社二世古酒造の見学情報
二世古酒造では酒蔵の見学会などは行っておりませんが、試飲や直販は行われています。
住所:北海道虻田郡倶知安町字旭47番地
定休日:不定休
公式HP:二世古酒造
加水調整しない原酒にこだわった希少性の高い日本酒を造り続けている二世古酒造、北海道の歴史ある酒蔵の日本酒をぜひお楽しみください。
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