代表銘柄「阿佐緒(あさお)」「桂泉(けいせん)」を醸す、はさまや酒造店は、宮城県栗原市高清水中町に蔵を構える蔵元です。社長(代表)は、12代目当主「かの香織」氏が務めています。
はさまや酒造店の代表かの香織氏は音楽家として活躍する人物ですが、どのような酒造りを行っているのでしょうか。
このページでは、はさまや酒造店の歴史やおすすめ銘柄などを紹介します。
はさまや酒造店の歴史
はさまや酒造店の創業は1757年(宝暦7年)。宮城県のくりこま高原に蔵を構え、酒造業を創業したのが始まりです。文献では、さらに古くから酒造りを行っていた記録があるそうなので、その長い歴史が伺えます。
当時製造していたのは、銘柄は「桂泉」。創業の地は米どころであり、そして酒造り適した湧き水が豊富な場所でもありました。明治天皇がこの地を訪れた際、湧き水が御前水として献上されたこともあるほど、水質の良さが認められています。この良質な湧き水が「桂泉」の由来となったのかもしれません。
1978年(昭和53年)、多くの地域に甚大な影響を与えた宮城県沖地震が発生しました。はさまや酒造店も蔵が被害を受け、やむを得ず自社での酒造りを休止することに。自社での醸造ができない期間は、同じ宮城県に蔵を構える萩野酒造に設備を借りて酒造りを継続してきました。
酒造りを細々と継続していた はさまや酒造店でしたが、2001年(平成13年)に廃業の危機が訪れてしまいます。
かの香織が引き継いで12代目の当主に
廃業の危機に直面した はさまや酒造店でしたが、事業を引き継いだのは、はさまや酒造店の12代目にあたる狩野香織氏(かの香織氏)でした。
かの香織氏は、シンガーソングライター・作詞家・作曲家・音楽プロデューサーなど幅広く活躍する女性音楽家。家業の酒造りとは事業を引き継ぐまで関わっていませんでしたが、2002年(平成14年)の酒造年度から蔵人として酒造りを始めます。
2019年(令和元年)、かの香織氏は自蔵での酒造りを復活させるため、七清水農園醸造所株式会社を設立し社長に就任。2022年(令和4年)、実に43年ぶりとなる自蔵での酒造りの復活を遂げています。
はさまや酒造店の所在地
- 住所:宮城県栗原市高清水中町8
- 蔵見学:可(要予約)
- 直売所:有(オンラインショップ)
- 公式HP
はさまや酒造店:https://hasamaya.stores.jp/
七清水農園醸造所:https://7ffb.base.shop/
上記の公式HPはオンラインショップとなっています。
はさまや酒造店のおすすめ銘柄は「純米大吟醸 阿佐緒」
特定名称 | 純米大吟醸酒 |
---|---|
原料米 | 吟のいろは |
精米歩合 | 45% |
アルコール度 | 14% |
日本酒度 | ー |
酸度 | ー |
アミノ酸度 | ー |
宮城県の酒造好適米「吟のいろは」を45%まで丁寧に磨いた純米大吟醸酒。アルコール度数14度と軽い飲み口、そのフレッシュな香りとフルーティーな味わいは女性にもおすすめです。43年ぶりに自蔵での酒造りを復活させた「はさまや酒造店」の純米大吟醸酒を、ぜひ試してみてください。
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